【周りの人】うつの人の逃げる場所を確保してあげる

うつの人の逃げる場所を確保してあげる

うつになると人に会うのがおっくうになります。

これは、防衛本能の一つで、自分の身を守るために必要なことになります。

本人もこれではいけない、これでは、社会に出て仕事もできない、とわかっています。

これを防衛本能とは知らずに、無理やりに人と会ったり、周りの人が人に会わせたりすると、うつの悪化を招くことにもなります。

そっとしておいて、一人にしてあげることで、数日でケロッと良くなり、人に会えるようになることもあります。

私も最初は、うつの友人に「一人にしてほしい」と言われて、これは病気が進んでいると思い、突然、家に押しかけたりしていました。

本人は嫌がっているのに、私は心配なので、ついつい会いに行ってしまっていました。

もちろん、自殺の心配がある場合は、他の対処が必要になってくると思います。

そのような場合を除き、一人になりたい場合や自分のしたいようにしたい時、うつの本人が逃げたいと思っている時は、

周りの人は逃げ場を確保してあげてください。

逃げ場があることで、不安がいっぱいのうつの人は安心することができ、回復していきます。

それを逃げ場をなくし、追い詰めるように、うつの人に接すると、うつがひどくなってしまうことがあります。

周りの人からみると、それが長期間になる場合もあり心配になることがあります。

周りの人は、本人が「良くなると信じて」待って欲しいと思いますし、うつの人も周りの人の気持ちを読み取り、「今はこんな状態で、前とはこう変わった」などの進捗と報告できれば、周りの人は安心することができます。

心の病は、周りの人との関わり方がとても難しいものでもありますし、周りの人との関わり方ですごく改善していく病でもあります。